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高齢者のスポーツ・健康づくり地域活動等推進組織づくり事業

≪自主企画事業の実施≫
自主企画事業の活動紹介と視察レポート
レポートD 大町まちおこしたすけたい
○事業名  大町まちおこし事業
○視察時間 令和2年2月16日(日)
○活動場所 上富良野町
○視察員  自主企画事業審議委員会委員 喜多一朗


【地域の概要】
 上富良野町は、北海道のほぼ中心地であり東側には大雪山十勝岳を望み、南側の市街地を囲んで牧歌的な丘陵地帯とカラマツ林の景観が続き、富良野盆地の
 平坦部につながっています。
 町花のラベンダーは7月半ばを過ぎると真夏の陽光をいっぱいにうけ、さわやかな紫色の花を見事に咲かせ、新鮮な芳香は十勝岳の麓一面に漂わせます。

【事業企画の経緯】
「大町まちおこしおたすけたい」は、住んでいる地域での困りごとなどを話し合い、仲間で「できること」、「気になること」、「気が付いたこと」から活動し、対話から地域で解決できるものは地域で解決、地域で解決できないものについては、次に繋げ、住みよい地域づくりの一助とするとともに地域で活動している元気なお年寄りのさらなる生きがいづくり、健康づくり、仲間づくりに資することを目的として設立されました。

1.はじめに
 視察の当日は、協働のまちづくりセミナー〜「話し合いをもっと楽しくするアイディア講座」と題して、住民ファシリテーター養成講座(講師:NPOファシリテーションきたのわ代表の宮本奏氏)が開催されました。
<プログラム>
 講座は、次の4つのプログラムで開催されました。
@参加者の自己紹介
 4〜5名のグループに分かれ、「自分の名前」、「住んでいる場所」、「自分を漢字1文字に例えると」、「今日の会議に期待すること」をA4用紙に記載しグループ内で自己紹介
A困った会議と理想の会議
 椅子に向かい合わせで丸く座り、膝の上にテーブル代わりの段ボール製ボード「えんたくん」を置き、自分が思う困った会議と理想の会議を「えんたくん」に記載し発表
B会議の基礎知識
 ア.共有:会議の目的や目標、ルール、手法等を確認する。
 イ.発散:多様な視点から意見を出し合う。否定、批判はしない。
 ウ.収束:混沌-反対意見や沈黙があるが落ち着いて意見を見ていく。収束-納得のいくプロセス      で意見を整理、選択する。
 エ.決定:会議で決まったこと、次回の会議の確認など。
C模擬会議の開催
 新たに6つの班に分かれて、上記の4つの項目と時間配分に注意しながらそれぞれ「架空のテーマ」で模擬会議を行いました。
 会議には、進行のファシリテーター役、議事を記録するグラフィッカー役、時間どおり円滑に進めるためのタイムキーパー役及び会議の参加者役に分かれて模擬会議が進められました。ある班では、「高齢者の運転免許返納」について話し合いが進められました。
 「現状の乗り合いタクシーは使い勝手が悪い。」との意見や、「何か商品券など見返りのものがあれば返納のきっかけになる。」など具体的な話し合いがありました。また、別の班では「町内の運動会」について話し合いが行われました。
 「種目は3種目程度、老若男女問わず参加できる競技にする。」、「午前中に終了し、昼食はジンギスカンなどを食べながら懇親会をしたらいいのではないか。」など。
 それぞれの班で活発な模擬会議が開催され、参加者の皆さんは、いきいきとした表情で意見を出し合っていました。

2.事業展開の課題及び展望
 参加者は、少し緊張した表情で講師の話を聞いていましたが、グループワークなどで自分の意見を活発に発表していく中で、次第に和やかな雰囲気となり笑顔が多くなってきました。
 「会議が変われば、そこから生み出される結果が変わる、結果が変われば行動が変わる、行動が変われば社会が変わる」をキーワードに、今後も定期的な対話の場「大町まちおこし協働サロン」を開催するほか、町内会への加入促進、定期的な認知症サポーター養成講座及び住民会映画会の上映などを行い活発な活動を行っていくことが計画されており、「大町まちおこしおたすけたい」の今後益々の活躍が期待されます。
  


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